ここで更に違った方から雅楽を見てみたいと思います。
雅楽からきて今も使われている言葉でがあります。そういうとそんなのある
かなと思われるんですが、これが以外にたくさんあります。
千秋楽
この中で相撲の好きな方がおいでになると思いますが、相撲の最終日を千秋
楽と申します。これは実は雅楽に千秋楽という曲がございます。ではなぜ千秋
楽というのか。昔、舞楽会や式典の最後に千秋楽の曲を吹いたので相撲や歌舞
伎の最終日を千秋楽と呼ぶようになったと言うことだそうです。
音頭
あるいは、民謡などを謡うときに音頭をとるといいますよね。実は今演奏を
する笙、篳篥、龍笛のリーダーを指す言葉でありまして、龍笛の音頭は曲を最
初から吹きますから大変なんです。プレッシャーですね。このようにそれぞれ
のパートのリーダーを音頭と呼ぶことから転化したといえると思います。
二の句がつげない
あるいは「二の句がつげない」これもです。朗詠というのがあるんですが、
これは一の句二の句、三の句と漢詩を分けて歌うのですが、一の句は普通の
音、二の句は甲音、高い音で歌います。すると分かっていただけますか、次の
人はこうやってのどをあげて苦しそうに歌うわけです。それで二の句が継げな
いというのを次に言い出す言葉のないことにかけて使われています。
子守歌
変わったところで、子守歌に「ねんねんころりよ おころりよ、最後の方に
里の土産になにもろた でんでん太鼓に笙の笛」とあります。でんでん太鼓、
振り分けにして道行きに奏楽する太鼓だと思うのですが、また、笙は今もつか
っています。
これ以外にもまだまだありそうです。
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